MAMP を使ってお手軽にローカル WordPress 環境を構築する
MAMP をインストールする
まずは、MAMP のサイトに行って MAMP をダウンロードします。MAMP PRO もありますがこちらは有料です。両者の違いはこちらに詳細がありますが、個人のローカル環境程度であれば無料の MAMP で十分でしょう。
インストーラーを起動して画面の指示通りに進めていくと、下図のようなウィンドウが出ます。
ここで「カスタマイズ」ボタンを押しましょう。
するとカスタマイズ画面が表示されるので、MAMP PRO のチェックを外します。
PRO 版の体験版がついているようなのですが購入する予定がないのであればインストールの必要はありません。
あとは右下のインストールボタンを押してインストールを行えば完了です。
MAMP の基本設定をする
必要に応じてApache と MySQL のポート設定をしましょう。起動画面の環境設定からポートの変更が行えます。
デフォルトでは 8888 と 8889 になっています。もともと Apacheや MySQL が動いている環境で MAMP も同時に動かしたい場合にはこのままの設定の方がよいでしょう。
ですが、Apache と MySQL の標準ポートに設定しておいた方が何かと便利です。ブラウザに URL を入れるときに に :8888 とか付けなくてよいですし。また WordPress をローカルで動かしてテストをしたいだけなら、そのときだけ MAMP を起動すればよく、テストが終わったら MAMP も終了すればポートのバッティングがあったとしても実害はないでしょう。
そんなわけで、僕は下の図のように標準のポートに設定ボタンを押して標準のポート設定で使っています。
ドキュメントルートを変更する
MAMP のデフォルトでは、http のドキュメントルートは /Applications/MAMP/htdocs になっています。
なんだか /Application の下に WordPress のドキュメント置くのって抵抗ありません??
できれば /Users/[user name]/Sites のような自分のホームの下に置きたいっす。それを実現するのが Virtual Host 機能です。
まずは、/Applications/MAMP/conf/apache/httpd.conf の修正です。
40行目あたりに
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# Change this to Listen on specific IP addresses as shown below to # prevent Apache from glomming onto all bound IP addresses. # #Listen 12.34.56.78:80 |
という記述があるかと思います。ここを
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# Change this to Listen on specific IP addresses as shown below to # prevent Apache from glomming onto all bound IP addresses. # #Listen 12.34.56.78:80 Listen 80 |
として、port 80 へのアクセスを Virtual Host に結びつけます。
同時に 525行目あたりにある # Virtual Hosts の欄の Include がコメントアウトされていないか確認しましょう。
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# Virtual hosts Include /Applications/MAMP/conf/apache/extra/httpd-vhosts.conf |
このコメントを外すことで、Virtual Host の設定ファイルが読み込まれるようになります。
では Virtual Host 設定ファイル /Applications/MAMP/conf/apache/extra/httpd-vhosts.conf の書換えです。
このファイルに設定を書くことで好きなフォルダをドキュメントルートにすることができます。例えばユーザ名が hoge で、/Users/hoge/wordpress にドキュメントを置きたい場合には、ファイルの末尾に次の記述を追加します。
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<VirtualHost *:80> ServerAdmin info@hoge.net DocumentRoot "/Users/hoge/wordpress" ServerName local.hoge.net ErrorLog "logs/hoge.net-error_log" CustomLog "logs/hoge.net.blog-access_log" common </VirtualHost> |
2013/9/5 追記
例えば local.hoge.net と test.hoge.net のように複数のホストを同一ポート(例えば 80)に登録する場合には、忘れずに19行目付近の NameVirtualHost *:80 のコメントを外して有効にしておきます。
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# # Use name-based virtual hosting. # NameVirtualHost *:80 |
最後に ブラウザの URL から http://local.hoge.net でアクセスしたときに MAMP の Apache にリクエストが行くようにするために、hosts ファイルに local.hoge.net を追加します。
/private/etc/hosts の 127.0.0.1 の行に local.hoge.net を追加します。
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127.0.0.1 localhost local.hoge.net |
WordPress をコピーする
WordPress のダウンロードと設定はすでにたくさんネットに記事があるので割愛します。今回の例では、/Users/hoge/wordpress にすでに WordPress が置いてある前提で書きました。
MAMP の設定を行ったら MAMP を再起動して、ブラウザから http://local.hoge.net とアクセスするとローカルの wordpress が起動するはずです。
突然ですが教えて頂けますか。
mampに関して素人なのですが、最近wordpressの練習をしようと思い、mampをダウンロードし、フリー版ぼ方でしばらく練習していたのですが、本日間違えてmamp pro のアプリケーションを起動させてしまいました。これって料金発生するんですか??
それと解約みたいな手続きはどうすればいいのか差し支えなければ教えて頂けると幸いです。
ikkou1250ikkou さん
返事が遅くなってすいません。先日子供が産まれたためブログ更新ができない状態になっています。
ご質問の件ですが、私も MAMP Pro は使っていないため正確なことはわからないです。
言えるとすると、フリーの MAMP の「Try MAMP Pro」を押しただけなら料金は発生しないはずです。(単にウェブサイトに飛ぶだけかと思います)
ただ気になったのは「mamp pro のアプリケーションを起動」の部分です。すでに Pro をお持ちということでしょうか?
試用版の MAMP Pro を起動したということでしょうか?
いずにれしましても、クレジットカード番号や PayPal などで支払い手続きをしない限りは料金は発生しないと思います。
ikkou さんの状況がすべて分かるわけではないので勝手なことは言えないですし責任は持てないのですが、心配しなくて大丈夫ではないでしょうか。