[Leap Motion] アプリを試してみた 〜 Part 1 〜
先日 FedEx でいきなり届いた Leap Motion。そのときは平日の夜中だったのでセットアップまでしかできませんでしたが、今回はアプリをいくつか動かしてみましたのでご報告。
画面キャプチャで動画もとりましたが、手先の動きを一緒に撮っていないのでちょっと分かりにくいかもしれません。カメラの機材とか、部屋の中の状況とか、もろもろの事情です (^_^;) その代わり動画に解説用のアノテーション入れておきました。
今回は Part 1 として5種類のアプリをご紹介です。
Visualizer
まずは、デフォルトで装備されている Visualizer です。手をどういう風に認識しているかが直接分かるアプリケーションです。アプリと言うよりはダイアグツールの意味合いが強いです。
動画の中では、指を一本ずつ出して認識される様も見れます。両手の10本指をきちんと認識できていますが、認識できる空間範囲が目では分からないのでたまにトラッキングが外れます。
Molecules
手の動作で分子モデルをグリグリ動かすデモです。手の動きに追従するのは楽しいです。でも慣れないとうまく動かせないですね。マウスでいいじゃんて気もします。
Flocking
群れという意味の通り、魚の群れにちょっかいを出すアプリ?のようです。動画を見ていただくとわかると思いますが、大量の魚がわらわらと集まったりちったりします。操作方法がイマイチ謎。
Cyber Science Motion
骸骨をぐりぐり。人差し指と親指で行うクリック動作なるものが登場します。これもなかなか操作が難しい。どれくらいで慣れるんだろうか。やっぱマウスでいいじゃんという気がしないでもない。
Touchless
画面の前の空間をタッチパネルにしてしまおうという、なかなかコンセプトはよさげなアプリ。Chrome ブラウザを操作してみたのですが、、、いやはやこれはとても難しい。思うように動いてくれなくてストレスたまりんぐ。現在のマウス用 UI をそのまま置き換えるのは難ありでしょうか。
総評
Leap Motion は先進的なデバイスで、ちょっと前までは SF 的な空想上の UI でした。ところが数年前 Kinect が実用化されて以来ジェスチャーや体動のセンシングが身近なものになりました。そういう意味では Leap Motion の驚きは Kinect 後だと少し弱い気がします。
それよりも問題はアプリケーションでしょう。今回試したアプリケーションはどれも Leap Motion ならではという印象は受けず、マウスでやったほうが簡単で確実じゃないかと思ってしまいました。操作エリアの問題もあって、きちんと認識できる空間範囲がちょっと狭いためノートならよいのですが iMac 据え置きだと Leap Motion をかなり手前に持ってこないと操作しづらく、前に持ってくるとキーボードの位置とかぶってしまいます。また、空間で手をピタリと止めておくことが難しいので、マウスのように確実に動かしたり止めたりという動作を行うことが難しかったです。売り文句では非常に直感的な操作ができそうな印象を受けますが、実際には思ったように動かずにストレスを感じることが多く、マウスやタッチパネルに比べると実用面ではまだまだという印象です。
空間の操作は、アクションに対するリアクションがないため分かりづらく、常に正しい入力ができたかどうか、できなかった場合になぜ失敗したのかが分かりにくいという本質的な問題もあるようにも思います。Kinect のゲームのような使い方ならまだよいのですが、ポインティング&クリックには厳しいなぁというのがとりあえず現状の印象です(わかっちゃいたことですが、何かブレークスルーがあるんじゃないかと思っていつも期待してしまう)。
開発キットが公開されているので、今後 Leap Motion ならではの操作を活かしたアプリが出てくるかもしれませんし、ファームウェアのアップデートで精度もよくなるかもしれません。
次回は、エンターテイメント系のアプリ(主に音楽系)を試してみたいと思います。