Mar 16 2014

〜 Photoshop にお値段 1/30 の Pixelmator で挑む 〜 #1 ファッション雑誌のような白黒写真エフェクト

Version : Pixelmator 3.1
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Photoshop のおよそ 1/30 の価格の Pixelmator でどこまで Photoshop に太刀打ちできるのか。このシリーズでは Photoshop のチュートリアルを Pixelmator で再現すべく挑みます。
まず、第一回はファッション雑誌に出てくるような、フィルムのような雰囲気のある白黒写真加工をやってみます。
photo credit: Kris Krug via photopin cc


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最初の回は、こちらのサイトにある Photoshop 用のチュートリアルを Pixelmator で再現してみます。
http://photoshopvip.net/archives/60539
Photoshopで雰囲気たっぷりなモノクロ写真エフェクトをつくる方法 | PhotoshopVIP

上のチュートリアルも、もともとは海外のこちらのサイトを参考に日本語化されたもののようです。
http://blog.spoongraphics.co.uk/tutorials/how-to-create-a-grainy-bw-high-fashion-photo-effect
How To Create a Grainy B&W High Fashion Photo Effect

今回の編集の目的は、高級なファッション雑誌に出てくるようなフィルムで撮影した感じのスタイリッシュなモノクロ写真に仕上げることです。例えば pinterest ではこんな感じでまとめられています。

B W High Fashion Photography on Pinterest

今回の編集のポイントは、

  • ちょっと暗めの白黒にする
  • コントラストを下げる
  • フィルムのような粒状感をつける
  • 色合いをほんの少しいじってほんのりセピア調にする

です。

上で紹介したチュートリアルページはどちらも Photoshop (Elements ではない高い方の Photoshop) のチュートリアルで、さすが高価なプロ向けソフトだなぁという機能が使われています。今回のチュートリアルで最も異なるのが、「調整レイヤ」に関してです。Photoshop では原画を変更することなく、上に重ねた調整レイヤーで色合いやコントラストなどさまざまな調整をかけることができます。この利点は、複数のエフェクトを独立して後から調整できるということに尽きます。Pixelmator には調整レイヤーがないため、元の写真に直接エフェクトを重ねがけしていくことになります。これの欠点は、エフェクトを A → B → C とかけた後で、A や B のエフェクトパラメータだけを再度調整することができないということです。Undo してしまうと、B や C のエフェクトもなかったことになり、また最初からになってしまいます。
Pixelmator は ¥3,000 程度のソフトなので仕方ないですね。本チュートリアルでも、課程は違っても結果が同じようになればいいや〜と割りきって書いています。

STEP 1 まずは写真素材を用意します。本家のチュートリアルでは有料の写真を題材にされていますが、餃子マナーは貧乏サイトなので Creative Commons で変更と再配布を許可しているライセンス条件の写真を探してきて使いました。

Origin 303652814
photo credit: Kris Krug via photopin cc

エフェクトブラウザから「カラー調整」カテゴリを選び、「白黒」をダブルクリック(または画像にドラッグ&ドロップ)します。


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初期設定のままでもよいのですが、本家チュートリアルにならって若干暗めにするために輝度を下げました。また、白黒にする色相を選べるのでマゼンタを選んで少し落ち着いた感じの風合いにしました( ← と偉そうに言っているけどほとんど適当です ( ´ー`)y-~~ )


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STEP 2 次にレベル補正とコントラスト調整を行います。
エフェクトブラウザから「カラー調整」の「レベル補正」を選びます。


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ブラックを 6%, ホワイトを 87%, グレーを 50% にしてより陰影がはっきりするようにします。


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Photoshop のレベル補正ダイアログにある「出力レベル」が Pixelmator にはないので、コントラストを調整するためにエフェクトブラウザから「カラー調整」の「輝度」を選びます。


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コントラストを下げて、真っ黒部分をややグレーに近づけます。


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STEP 3 フィルムエフェクトを追加する作業をしましょう。フィルムエフェクトはノイズを載せるのですがそのための新規レイヤーを作成します。レイヤーウィンドウで右クリックして「新規レイヤー」を選んで作成します。


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新しく作ったレイヤーをクリックした状態で、そのレイヤー全体を 50% グレーで塗りつぶし、下のレイヤーとのブレンド方法は「オーバレイ」を選びます。


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STEP 4 エフェクトブラウザから「スタイル」カテゴリを選び「ノイズ」をダブルクリックします。分かりやすいようにレイヤー名も「フィルムエフェクト」に変えました。


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モノクロのノイズを 10% ほど追加します。


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STEP 5 ノイズを自然にするために「ぼかし」カテゴリから「ガウス」を選びます。


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0.5 px 程度の小さめのぼかしをいれて、より自然な粒状感を出します。


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STEP 6 「カラー調整」カテゴリの「カーブ」を選んでトーンカーブを調整します。


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レッドチャンネルを選んで図のように真ん中あたりを少しだけ上に持ち上げます。


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次にブルーちゃんねるを選んで、こちらは真ん中あたりを少しだけ下に下げます。この操作で完全な白黒ではなくほんのりですがセピアっぽくなります。でもセピアじゃないところがミソです。


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完成 フィルムエフェクトレイヤーの不透明度を 75% 程度にして全体の存在感をソフトにして完成です!


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Pixelmator App
カテゴリ: グラフィック&デザイン
価格: ¥3,000

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