Mar 1 2014

もっと早く買っておけばよかった…QNAP TS-220 快適すぎ

Version : OS X 10.9 (Mavericks), QTS 4.x
QNAP

これまで使っていた BUFFALO NAS に不満がいろいろあったので、思い切って QNAP の NAS に変えたら、同じ NAS とは思えないほど本気度が違って驚いたというお話し。パフォーマンスもよいが、それ以上に QTS というシステムが秀逸。


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2015/05/18 追記

最近後継機種の TS-231 が出ましたね! 安定性はそのままでより高性能になっているようですし今買うなら TS-220 よりこちらでしょうね。TS-220 はもうディスコン(生産中止)のようです

これまで使っていた NAS は 6年前に買った BUFFALO の LinkStation LS-QL っていうやつです。4ベイあるので 1TB HDD × 4 で RAID5 (トータルで 3TB)を構築していました。
けっこう古い機種なので仕方ないのですが、次のような不満があるので買い換えることにしました。

  1. 速度が遅い
  2. Time Machine から使えない(後述)
  3. 故障した時が超不安(後述)
  4. 消費電力が大きい
  5. アクセス音がうるさい

上記の不満を解消するために、静かで低消費電力の HDD を使った RAID1 にすることにしました。

で、どこのメーカーがよいかなと考えると僕の中では BUFFALO は2度とあり得ないんですね。

それは「真剣に商品をサポートする気がない」と感じたから。OS X 10.8 Lion から LS-QL は Time Machine が使えなくなりました。BUFFALO の現行機種はすぐに対応したのですが、ちょっと前の LS-QL はいきなり切り捨てられました。製品仕様には Time Machine 対応を謳っているくせに。

それから、万一故障したときの対応もテキトーなようです。できるだけ安全なシステムを構築したくてお金を払って RAID5 にしているわけです。

なのに、、、本体が壊れた場合修理に出すとデータは消えるとかファームウェアアップデートで壊れることがあるとか、RAID による安心感をウリにしているとは思えぬ対応。めっちゃ不安になりますがな。(中には運良くデータが消えずに済んだ方もいらっしゃるようですが)

じゃあ IO DATA はどうかというと、こちらも似たり寄ったり臭がプンプンするのでパス。

そこで目をつけたのが QNAP。全世界にユーザが大量にいて、企業相手にも実績があるメーカーであればユーザをないがしろにはしないだろうと。自分の予算と性能のバランスを考えて QNAP の TS-220 にしました。安心をお金で買うと腹をくくったので、HDD も Western Digital の NAS 用 Red シリーズの 3TB × 2 を購入して RAID1 で運用することにしました。この HDD は MTBF(平均故障間隔)がなんと100万時間(114年 ∑(゚Д゚))、3年保証、低消費電力と安心感満載です(参考)。114年故障しないなら RAID いらないじゃん、、、と言われそうですがこれはあくまで平均値なので早めにお亡くなりになることもあるでしょうと。ただ、RAID1 にしておけば、2台とも同時故障する確率はほぼゼロだろうなぁと。それくらい安心。

TS 220 BigProductImageWD Red 3TB 800

 

前置きはそのくらいにして、届いた商品についてのレビューを書きます。LS-QL が6年前の NAS だからなのか BUFFALO だからなのか分かりませんが、QNAP のストレージ全体を管理する QTS というシステムが異次元すぎる先進性で驚きました。NAS を文字通り単なるストレージとして使うだけなら「そこまでいらんよ!」って感じかもしれません。でも個人的には QNAP は本気度が違うなぁ、商品に魂入れてるなぁという印象を持ちました。

QNAP の QTS というのは管理ソフトと言ってしまえばそれまでなのですが、使っているうちに QNAP が目指している次世代の NAS コンセプトがよく見えてくる気がしました。
QNAP の NAS は Linux が動いていて、アプリを追加することで機能を追加することができます。最初から Web サーバや MySQL サーバなども入っているので NAS と銘打っていますが実体は Linux サーバと考えてよいでしょう。自宅で Linux マシンを NAS 代わりにしている方もけっこういると思いますが、(自由度は劣るものの)それに近いものだと考えてよいでしょう。そして、ブラウザから NAS にアクセスするとリモートデスクトップが現れます。このブラウザ内で動くリモートデスクトップを実現しているのが QTS だというのが現時点での僕の認識です。

TS220 2

NAS の管理画面がブラウザの中であたかもデスクトップのように動きます。iPhone のようにアプリがアイコンで並んでいたり、Mac OS X っぽい UI のウィンドウが開いたり。

 

TS220 2 2
ダッシュポードアプリを開いて NAS の全体ステータスを確認しているところ。

 

TS220
Web サーバや MySQL サーバ, TFTP サーバなどの機能も入っています。ようは RAID 1 構成の Linux PC ですな。

 

NAS 専用をうたう Western Digital の RED ラベルの HDD もなかなかにすごいです。LS-QL につけていた HDD がなんだったのかと思うくらいに静かです。かなり負荷のかかるアクセスを行ってもほとんど音が聞こえません。HDD 温度も現在 5日間つけっぱなしで 2台とも 29℃です。冬とはいえ家の中で暖房をつけているので室温+3度程度でしょうか。

静かなだけでもかなり精神的に落ち着きますね〜。このありがたみは静かになってからしか気づかないかも。

 

最後にベンチマークをとってみました。前の NAS の速度が遅いのも不満点の一つでしたので。

  • iMac Late 2009 : Core 2 Duo 3.06GHz, 16GB DDR3 RAM
  • Router : WZR-AGL300NH (これも 6年前購入)
  • Network : 有線 1000BaseT
  • OS : Mac OS X 10.9.2
  • benchmark soft : Disk Speed Test 2.2

 

QNAP NAS afp DiskSpeedTest

6年前の遅い iMac と ルーターであってもかなりの速度が出ました! なお、プロトコルは AFP でつないでいます。Samba でつなぐと Read が遅くなりました(60MB/s 前後)。NAS は AFP でつなぐことをオススメします!

では、同条件で LS-QL を計測してみましょう。

 

LSQL NAS DiskSpeedTest

NAS 以外の条件はすべて同じ(1000BaseT, AFP)ですから、純粋に NAS の速度差と見てよいでしょう。逆にいままでよくこれでやってたなぁと。

 

参考までに、iMac 内臓の HDD も計測してみました。

Internal HDD DiskSpeedTest

あれれれ、、、Read が NAS と同じくらいじゃん!!∑(゚Д゚) さすがに Write は速いけれど、読み出しなら NAS からやっても同じくらいの速度でした。たぶん、このベンチマークソフトだと一回の Read/Write サイズが大きいかと思うので、細切れに小さな Read/Write を行うとオーバーヘッドが大きいので内蔵 HDD のほうが速くなるんじゃないかと思います。

NAS が速いとみるべきか、内蔵 HDD が遅いとみるべきか。はたまたその両方か。
Late 2012 の iMac だと 300MB/s〜400MB/s(ただし Fusion Drive) らしいので、Late 2009 の iMac 内蔵 HDD も遅いのでしょうね。

 

これまた参考までに、USB 2.0 接続の 2.5inch HDD でも測ってみました

USB2 5inch DiskSpeedTest

まあ、予想どおりな感じです。

TS-220 は 内蔵 HDD の Write 以外ではすべてに勝っているので、少なくとも僕の今の環境では、

  • Read 主体のデータは TS-220 に追い出してもいいかも
  • Time Machine 用に使っている USB HDD ははずして TS-220 に Time Machine バックアップするでよさげ

という運用になりそうです。

 

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