[WordPress 高速化計画 Vol.3] cloudFlare を導入してみた
今回の施策
今回の施策は「CDN を使う」にあたります。
cloudFlare を導入してみた
cloudFlare とは CDN サービスの一つです。CDN とはコンテンツ・デリバリ・ネットワークの略で、WordPress の場合には画像などの重いファイルを世界中のサーバに分散してキャッシュすることでトータルのページ表示速度を高速化してくれるようです。cloudFlare はそれ以外にも悪意の有りそうなアクセスから守ってくれる働きもあります。
cloudFlare のページより抜粋
cloudFlare の導入方法はさまざまな方が紹介していますのでこのページでは割愛します。例えばこちらのサイトには画像付きで詳しく紹介されています。
CDN「CloudFlare」は効果絶大!WordPressブログの表示を2.94秒短縮! | トネリコBLOG
cloudFlare の効果を見る前に
cloudFlare の効果を見るためには、登録してから数日必要です。というのも、ブログへのアクセスをレンタルサーバより先に cloudFrare に通すようにしなくてはならないため DNS(ドメインネームサーバ)を cloudFrare が用意したものに書き換えなくてはなりません。cloudFlare の登録が終わると、下図のようにネームサーバを変更しなさいという指示が出るので、自分のドメインを管理している会社にお願いして(といっても通常はウェブから入力するだけですが)DNS 設定を書き換えます。
それにしても、「続け、私はわたしのネームサーバを変更しました」って(笑)。日本語はいろいろと変です。英語に切り替えたほうが逆に分かりやすい場合も多々あります。
世界中の DNS に書き換えた情報が伝搬するのに最大2日ほどかかるようなので、すぐに cloudFlare の効果を見ることはできません。きちんと DNS が書き換わるまでは cloudFlare にログインしても下記のメッセージが出ます。
Finishing up, waiting for your name server to change to …. というメッセージです。これは DNS 書き換えを待ってる状態ですよ〜というメッセージです。僕の場合にはこれが消えるまでに1日半かかりました。
すべて完了すると、ダッシュボード上で下図のように統計データが見えるようになります。
これを見ると 27日くらいから実際に cloudFlare へのリダイレクトが開始されているようです。この情報が出始めたら無事に設定は完了です。
速度は改善されたのか?
ググって見ると速くなった方、遅くなった方、変わらない方、様々なようです。原理的には速くなるはずですがやはり実測してみないと分かりません。さっそく、GTmetrix の履歴を見てみます。
おや、、、なんだか遅くなってる。3日間だけの統計なのでなんとも言えませんが少なくとも速くなることはなさそうです。cloudFlare の設定でロケットローダーというものがあって、そちらを On にするとかなり高速化できるという期待もあるのですが、今回はデフォルト設定で On になっている機能だけで 分散 CDN の基本的な性能アップを見ています。トータルのスコアも相変わらずです。
一応いつものように、pingdom と google PageSpeed Insight の計測結果も載せておきます。これらのトータルスコアは単に CDN だけで改善されるものではなく、JavaScript が重かったりキャッシュの設定がよろしくなかったりすると点数が下がります。なので現時点ではスコアが悪いのは当然といえば当然です。
pingdom : 67点
Google PageSpeed Insight:60点
次回は cloudFlare のロケットローダーを試そうかとも思ったのですが、別の CDN を試してみることにしました。WordPress の開発元が作っている JetPack プラグインについている Photon を使ってみます。