[WordPress 高速化計画 Vol.1] ロリポップからエックスサーバーへの乗り換え
はじめに
これから何回かに分けて WordPress の表示を速くする施策をやってみたいと思います。
施策の種類として大別すると、
- サーバーを速いものに変える
- サーバの設定を見直す
- CDN を使う
- 適切なプラグインを使う(キャッシュ、画像圧縮など)
- 重そうな JavaScript を見直す
あたりを順次やる予定です。個別の効果を調べたいので、1つずつ対応して都度速度やスコアを計測します。
今回は、まず「サーバーを速いものに変える」という施策になります。
どれだけ速くなったのか?
ロリポップのロリポプランからエックスサーバーの X10 プランに移行して1週間が経過しました。もともと WordPress の表示速度向上を狙って移行したのですが、はてさてその効果はいかがなものでしょうか? なにせレンタルサーバ代はロリポプランの4倍です。速度も4倍とは言わないまでも、倍くらいにはなって欲しいところです。
ロリポップ時代 → エックスサーバ時代の WordPress ページ表示速度を GTmetrix で毎日自動計測していました。そのグラフがこちら。青い折れ線が「ページ読み込み時間(秒)」、緑の折れ線が「HTML ダウンロード時間(秒)」です。
移行期間中の 12.5秒というのは例外的な気がしますので、それを覗いて平均値を取ると
ロリポップ:9.18秒
エックスサーバ:8.70秒
で、単純比較するとエックスサーバの方が 0.5秒ほどページ読み込み速度が速いです。割合的には 5%程度です。4倍は愚か倍にも程遠いです。とはいえ、HTMLのダウンロード速度だけ比較すると最後の3日間は倍以上のパフォーマンスが出ているように見えます。
つまり、サーバそのものものダウンロード速度は速いけれどトータルのページ読み込み速度は他の要因が絡んでいて速度が出ないということが予想されます。
サーバの応答時間
もうひとつ、サーバの速度を示す指標としてサーバの平均応答速度を見てみます。こちらは Google Analytics のデータです。
これを見てみるとサーバの応答速度はやはりロリポップよりもエックスサーバの方が 断然早いです。ロリポップはだいたい1〜2秒程度かかっていますが、エックスサーバは 0.2秒〜0.6秒程度です。ここだけ比較すると倍以上速いです。
ここまででなんとなく分かってきたことは、
- サーバそのものの速度はエックスサーバの方が倍くらい速い
- でも WordPress のページ読み込み速度は1秒程度しか速くなっていない
- WordPress の表示速度はサーバの速度以外の要因が大きい
ということでしょうか。
エックスサーバに移行した目的は WordPress のページ表示を速くしたい!ということだったので、ある意味目的は達成できていません…。
WordPress のトータル表示スコア
トータルのパフォーマンスを計測する指標として、GTmetrix と Google PageSpeed Insights を使うことにします。
GTmetrix
GTmetrix は PageSpeed と YSlow という2つの指標でトータルのスコアを出してくれます。結果はこちら。
ロリポップでもエックスサーバでもほとんど変わらないですね。これを見るとロリポップはあらためてコスパがいいなと思いました。でも、エックスサーバ年間契約しちゃったし、もうエックスサーバでいくしかないっす。
Google PageSpeed Insights
こちらは、Google AdSense で利用しているパフォーマンス計測です。モバイル 50点、パソコン 59点とさんざんな結果です。エックスサーバにしたからと言って改善されたりはしませんでした。
結果として、Google AdSense の「サイトの状況」も丸が一つだけです。(;´д`)トホホ…。
pingdom
おまけで pingdom での計測結果も。
テストされた全ウェブサイトよりも 71% も遅いと言われてしまいました。。。
今後のアクション
WordPress の表示速度を改善するという目的に対して、サーバを速くするという対策では 5% 程度しか速度アップになりませんでした。今後は、別の視点でいくつか改善に向かってトライします。
まず次回は、エックスサーバが用意している FastCGI 機能を試します!