Logic Pro X のコンテンツを外付けドライブに移動する方法
追加コンテンツの保存先
Logic Pro X の追加コンテンツは全部インストールすると 30GB を超えてしまいます。内蔵 HDD が不足気味の人はこれを外付け HDD や NAS に移動して使いたいと思うのではないでしょうか。しかし Logic Pro X の設定画面などにはコンテンツのインストール先を変える設定はありません。自力で移動しなくてはならないですが、そもそも追加コンテンツはどこに保存されているのでしょうか?
答えは、/Library/Application Support/Logic の下です。Finder からたどる場合には、Macintosh HD → ライブラリ → Application Support → Logic の順でたどります。ここにすべての追加コンテンツやデモソングが格納されています。
追加コンテンツの移動
Logic Pro X は決め打ちで /Library/Application Support/Logic の下を見に行ってしまうので勝手にファイルを移動するとコンテンツが無くなったと思って再度コンテンツのダウンロードを始めてしまいます。
そこで、シンボリックリンクという仕組みを使います。シンボリックリンクについての説明は省きますが、Finder で作成できるエイリアスのように、他のファイルやフォルダに別名でリンクを張る機能です。
今回のケースでは、/Library/Application Support/Logic にアクセスしたときに外付け HDD にリンクを張るようにしてあげれば Logic Pro X を騙せます。
具体的な手順
- /Library/Application Support/Logic の下を移動したい HDD にまるごとコピーします。僕の例ですが、/Volumes/private/Music/素材/Logic にコピーしました。/Volumes/private は ネットワークドライブで実体は NAS です。Finder からは [private] → Music → 素材 → Logic となります。[private] は僕の環境でのネットワークドライブの名前です。
- /Library/Application Support/Logic は消してしまっても良いですが、とりえず動作を確認するまでは Logic Backup などにリネームしておくことを推奨します。
- コピー先へのシンボリックリンクを生成します。ターミナルを開いて、
sudo ln -s [新しいパス] /Library/Application\ Support/Logic
とします。管理者パスワードを聞かれるので入力します。なお、[新しいパス] は 1. でコピーしたパスです。僕の場合は /Volumes/private/Music/素材/Logic です。 - Finder で Macintosh HD → ライブラリ → Application Support の下を覗くとエイリアスと同じように↑マークのついたフォルダができているはずです。さらに中を覗くとあら不思議、そこから先はコピー先の HDD になっているはずです。
- Logic Pro X を起動して「ヘルプ」- 「Logic Pro デモプロジェクト」がエラーなく開けば OK です。また、過去に作成したプロジェクトがあればそれも念のため開いてみてください。
解除の仕方
やっぱりもとに戻そう、、、とおもった場合には下記のようにシンボリックリンクを解除します。
sudo rm /Library/Application\ Support/Logic
Finder で確認しても ↑付きの Logic フォルダがなくなっているはずです。忘れずにリネームしたフォルダを Logic に戻すか、コピー先の Logic 以下を再度 /Library/Application\ Support/Logic 以下にコピーすれば元通りです。
コマンドラインは嫌!という方は
Symbolic Linker というツールを使うと Finder から一連の操作ができます。Symbolic Linker の使い方はこちらのサイトに詳しく載っています。
わかばマークのMacの備忘録 : SymbolicLinker