Sep 1 2013

話題の bitcasa に登録してみたものの今は使わないと決めた理由

Version : OS X 10.8.4, Bitcasa 1.3
bitcasa-rain

年間 $99 で容量無制限のクラウドストレージが手に入るということで話題の bitcasa。先日日本での正式サポートも始まって話題になっているようです。
Finder に統合されるので、ネットワークドライブや外付け HDD と同じ感覚で使えることもありちょっと興味が湧いて登録してみました。
が、「少なくとも今はいらん」という結論に達しましたのでその理由を書いてみたいと思います。


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2014/1/8 追記
こちらの記事にあるように 2013/11/20 に bitcasa は大幅な値上げを行いました。無尽蔵に使うためには年間$999が必要となったのでなんと10倍の値上げです。年間$99のプランも残っていますが、その場合容量は 1TB までとなります。

bitcasa のサイトはすでに日本語化されています。ここからサインアップしてアカウントを作成します。まずはどんな感じで使えるのかを見極めたいので無料のアカウント(10GB)に登録しました。

http://www.bitcasa.com/

僕のメイン環境は Mac なので Mac 用のクライアントアプリをダウンロードして実行します。

2013_08_30_0_27-2

 

アプリを起動するとログイン画面が出ますので、すでにサイトでサインアップしたアカウントでログインすべく「I have an account」を選んでログインします。

2013_08_30_0_29

 

Facebook や twitter のアカウントに紐づけてログインすることも可能なようですが、 勝手にいろいろ個人情報を引っこ抜かれるような気がして漠然とした不安があるので、普通にメールアドレスとパスワードで独立したアカウントにしました。

2013_08_30_0_30

 

無事にログインが終わると、デスクトップに Bitacasa のなかなかおしゃれなドライブアイコンが出現します。ちょっとテンションあがります。

スクリーンショット_2013_08_30_0_40

 

気になる容量は、、、ということで情報も見てみましょう。

ぬは、なんと 562.95TB!!  この数値は OS X でサポートしている最大サイズのようで実際には上限がないそうです。無料の 10GB アカウントでも一応 562.95TB と表示されるんですな。

2013_08_30_0_40

 

俄然盛り上がっちゃいますね〜。

速度や使い勝手をレポートするぞーと意気込んで、まずはファイルのコピーなどしてみたわけですが、、、ちょっと使っただけで問題がぞろぞろと。

 

Aperture のフォトライブラリ管理ファイルをクラウドにおいた状態でのパフォーマンスを見てみるぞーと思ってコピーを始めたのですが、、、

コピー

100MB を超えたあたりから1MB 進むのに数分かかるという状態に。残り時間が約 50 分となっていますが、実はこの数字もどんどん増えていきます。

コピー 2

ね? 3MB 進むのに10分以上かかって、残り時間も50分から4時間に跳ね上がっています Σ( ̄ロ ̄lll)

こりゃ一生終わらないよ、セニョリータ。あきらめて停止。

 

いきなりでかいファイルをアップロードしようとした俺が馬鹿でした。最初は素直に小さめのファイルをコピーしてあげるべきでした。よし、MP3 をアップロードしてそれを音切れなく聴ければ(それくらいできるでしょ)今までの音楽ファイルをすべてクラウドにおいてもいいなー。と。

8MB くらいのファイルをコピーしてみたところとりあえずできた。追加でもう数曲コピー。あれ、ファインダーのコピー表示が進まなくなったぞ、、、。フォルダを再度閉じて開いたりしてみたところ、コピーが正常に終わった時のチェックマークが付いたので単に表示が更新されなかっただけか??

ところが、MP3 ファイルをすべて消したときに Finder がほとんど応答しなくなって虹色のぐるぐるが回りっぱなしになりました。10分程度待っていたら戻ってきたのですが、結果として消えないファイルができてしまいました。クライアントアプリのできがイマイチなのかもしれませんが、なんだかとても不安定な印象です。

消えないファイルを消すために、web からログインしてそちらで消すことにしたのですが、、、なんと web からも消すことができなくなってしまいました。普通のファイルを選択するとゴミ箱アイコンが出るのに、消えないファイルは選択しても一切のメニューが出ないのです。

My_Bitcasa

通常のファイルは選択すると丈夫にアクションメニューが出る。

My_Bitcasa 2

消せないファイルは選択しても何もメニューが出ない。なので何もできない。

この状態になると、同じファイルをアップロードしてもエラーが起こります。リネームして置くしかないけれど、他から参照しているファイルの場合にはそうもいきません。どうしようもありません。

 

わずか数時間の間に数回ありました。10分程度待っていると戻ってくることもありましたが、1回だけどれだけ待っても戻ってこず、システムの再起動をしようとしたら画面全体がグレーになったまま虹色カーソルがぐるぐる回っている状態になりました。やむを得ず電源ボタン長押しして再起動したのですが、再起動もできないなんてことは初めてなので非常に不安です。

 

極めつけはこれかも。システムの再起動をしてからクライアントアプリからログインが一度もできなくなってしまいました。「ネットワークエラーです」と出て何もできません。もちろんネットワークはつながっているし、並行して web の方からはログインしてストレージの中身が確認できています。

空白_Skitch_キャンバス-2-2

一度アンインストールして再インストールしたり、別なアカウントを作成してそちらで試してみたり、明日の仕事の準備そっちのけでやってみましたが一度も成功しません。高揚していた気分は奈落の底へ。もうだめぽ。

 

うまくいけば dropbox や sky drive から乗り換えてやろうかとまで思っていたのですが、冷静になってみると「今すぐはいらん」という結論になってしまいました。

第一の要因は、もちろん上記のさまざまな不具合。クライアントアプリは待っていればそのうち改善されるでしょうしサーバ側もより安定はするでしょう。でも、今不安定なことが起こるならとても大事なデータを預ける気にはなりません。他の人のところでは不具合はないのかもしれませんが、我が家で起きていれば我が家では使えないのです。残念。

第二の要因はもっと本質的かも。

無尽蔵な容量のクラウドストレージと聞くと、未来キター!ヒャッハー!なわけですが、冷静になってみるといかがでしょうか? 無尽蔵にするには $99 / 年かかります。毎年同じ価格だとして5年で $495 です。そして 5年後にどれくらいの容量を使っているでしょうか? 我が家の NAS は 3TB (1TB ✕ 4 の RAID 5)の容量です。ちょうど5年くらい使っていますが 、けっこうなんでも放り込んでいて無駄なものもたくさんあるにも関わらず 1.5TB 程度しか使っていません。

どれくらいの容量が必要かは人それぞれですし、動画を大量に保存すればすぐに TB オーダになってしまうでしょう。ただ、サイズの大きなデータは高速な転送ができないと実用性を欠くものも多いはずです。動画を入れてもコマ落ちして見れないであるとか、iPhoto のライブラリをすべてクラウドに持って行くと、写真が多ければ多いほどライブラリが巨大になって動作が遅くなるので閲覧のストレスが増大するでしょう。写真に限らず通常のファイルの検索もそうですよね。

そう思うと、巨大なクラウドストレージに保管するものはインタラクティブ性が低く、取り出しに時間がかかってもよい巨大なファイルしかないんじゃないかと。それって個人用途ではバックアップくらいしかないんじゃないかと思っちゃうのです。

僕の生活スタイルなら 5年で $495 払って無尽蔵な容量よりも、3TB ✕ 2 のミラーリング 対応NAS を買い足した方が安い、速い、安心だと結論付けました。

クラウドストレージを批判しているわけではなく、いつかはクラウドストレージでも安定して NAS 程度の速度が出るだろうと思っていますし、世の中は放っておいてもそっちの方向に流れていくと思うのです。僕にとって今はまだそのタイミングではないということでございます。


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